障害年金の結果通知を開いて、
言葉を失った人は少なくないと思います。
- 等級が下がった
- 支給停止になった
- 不支給だった
頭が真っ白になる。
怒りが湧く。
「何を見て判断してるんだ」と思う。
それは、自然な反応です。
ただし――
次にやるべきことは、感情とは別の次元にあります。
この記事では、
等級が下がった・落ちた人が、
最初にやるべき3つのことを
感情論ではなく、実務として整理します。
まず前提として知っておいてほしいこと
最初に、これだけは押さえてください。
等級が下がったこと=あなたの状態が軽くなった、ではありません。
審査は、
- 前回との比較
- あなたの努力
- 苦しさの実感
を見ていません。
見ているのは、
**書類上の「評価構造」**だけです。
ここを勘違いすると、
次の一手を間違えます。
① 「理由」を想像しない。まず書面を読む
やるべきこと①
決定通知と、その理由文を冷静に読む
多くの人が、
通知を見た瞬間に考えてしまいます。
- 医師が悪いのか
- 役所が適当なのか
- もう終わりなのか
ですが、最初にやるべきなのは
想像ではなく、確認です。
見るべきポイントは3つだけ。
- どの書類をもとに判断したと書いてあるか
- どの点が「できる」と評価されているか
- 前回と違う表現はどこか
ここで大事なのは、
「納得できるか」ではなく
「どのロジックで判断されたか」
を読むことです。
怒りながら読むと、
重要なヒントを見落とします。
② 「すぐ動かない」。でも、放置もしない
やるべきこと②
“今すぐ”と“何もしない”の中間に立つ
結果が出た直後、
多くの人が両極端に振れます。
- 「今すぐ不服申立てだ!」
- 「もう無理だ、放っておこう…」
どちらも、
実務としては危険です。
なぜなら、
- 不服申立てには期限がある
- でも、準備不足の申立ては通らない
からです。
まずやるべきは、
- 医療機関の予約状況を確認
- 診断書の更新時期を整理
- 次に使える手続(審査請求/再請求等)を把握
動くための地図を描くことです。
走り出す必要はありません。
でも、立ち止まり続けてもいけない。
③ 「生活」と「制度」を切り分けて考える
やるべきこと③
制度の結果で、生活判断を一気に変えない
等級が下がると、
一気に不安が押し寄せます。
- 働かなきゃいけないのか
- もう支援は受けられないのか
- 将来が見えない
ここでやりがちなのが、
制度の結果=人生の結論
と短絡してしまうことです。
実際には、
- 生活保護
- 自治体独自の支援
- 医療費助成
- 就労支援
など、
年金以外の選択肢は残っていることが多い。
障害年金は重要ですが、
唯一の制度ではありません。
一度、生活と制度を分けて考える。
それが、次の判断を冷静にします。
「等級が下がる人」には、一定の傾向がある
これはあまり語られませんが、
現場では見えていることがあります。
- 症状は続いているが、表現が弱くなった
- 生活努力が「回復」と読まれてしまった
- 更新時の診断書が前回と同型だった
つまり、
悪くなっていないのに、
「よくなったように見える書類」
になってしまっている。
ここを直さずに、
怒りだけで動いても、結果は変わりません。
最後に
等級が下がったとき、
「冷静になれ」と言われても、無理です。
でも、
冷静になろうとする「順番」
は、選べます。
- 理由を確認する
- 選択肢を整理する
- 生活と制度を切り分ける
この3つをやるだけで、
状況は「絶望」から「対応可能」に変わります。
結果は、
あなたの価値を決めるものではありません。
次の一手は、
まだ残っています。
